TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #117
#117 INDEX
HELLO
新入荷
TOUTEN ベスト (2026.9.28-2026.10.11)
イベント情報
AFTER TALK
📚HELLO
こんにちは!今月は下記のスケジュールとなっています!
16~20日は店舗お休みのため、ご注意くださいませ🙇
16日(金)※神戸「みんなの本屋講座」番外編登壇
17日(土)〜18日(日)※第2回 読の市出店@大阪駅
19日(月)、20日(火)※臨時休業日
25日(日)※円頓寺 本のさんぽみち2026出店@名古屋
2階では三好愛さんのイラストたっぷりのエッセイ集『犬のうんちとわかりあう』の刊行記念展示を開催しています。展示は15日まで!展示では言葉もたくさん並んでいて、ミシマ社さんの熱量も感じる風景です。おかげで展示を見たら本を買いたくなったという方が多数で、「わかる、わかりますとも!」という気持ちでレジに立っています。人によってはそんなところを気にするの?!とか言う人もいるかもしれないけど、三好さん自身の視点がユニークだし、まわりとの差異を繊細に掬いとって広がっていく先が読んでいてたのしい。わたしはじ〜んときつつも、けっこう吹き出し笑いながら読んでしまう部分もありました。文章を読むことでよりイラストが好きなっていく、おすすめエッセイです。
さて今週末はイベントが重なっており、ドキンコドキンコです。大阪・読の市では色々な書店さんと会えるので、店番とかどうしてます?って話を聞きまくりたい。教えてほしい。
金曜日は神戸「みんなの本屋講座」番外編ということで、本屋Titleの辻山さんと、企画者の北田さんとトークです。それもあって、辻山さんの直近の新刊『本とねこと青い自転車』を読みました。さまざまな媒体で書かれた書評やエッセイと、書き下ろしのエッセイをまとめた1冊ですが、本屋のプロである辻山さんと、ねこにメロメロの辻山さんが垣間見れる、タイトル通りの本でした。
店は記憶よりも薄暗く、少しひんやりとしている。急ごしらえで店内を整えたのだろう、棚のところどころに空きがあったが、それでもそこには〈本〉が並んでいた。埃っぽい街で見た本の姿は人の営みを感じさせ、わたしは本が運んでくる文明のなめらかさに自分が人間であることを思い出した。
阪神淡路大震災のあと、故郷の神戸の本屋に赴いた時を綴ったエッセイから引用。本が運ぶもの。言葉、思考、思想。本屋にはそれらが集まっている。だからこそ本屋に行くと人間であることを思い出せる。
大好きな本屋が閉店し、更地となりマンションになったのを見かけるたび、そこに人はいても、人間らしさは希薄になり、街がつるんとする感じがあるなということを、本を読みながら思いました。辻山さんの文章は本の良さを再確認させてくれ、文章の中でも本屋であってかっこいい。本屋が好きな人、本屋の人はとくに噛みしめながら読んでしまうと思います。
📚新入荷

『隙間』の高妍(ガオ・イェン)の新刊です!(やった〜!)記憶と夢を巡る、すこし不思議で、とても愛おしい台湾・ヒューマン・ファンタジーが今、静かに幕を開けます。
生物学的には存在しない「人種」に基づく差別、日常にあるレイシズム。「人種って/レイシズムって何だろう?」という手ごわい難問を、身近な経験とわかりやすい文章で粘り強く考えていくイラストが豊富な入門書です。
中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めての丸ごと一冊日記の本『私運転日記』から二年の日々。能登半島地震、住む家について、誰かと一緒にご飯を食べたり仕事をすることの「頼もしさ」。日記を書くことは、淡い寂しさに満ちた日々に、 それでもしばしば誰かが隣にいてくれたことを、詩人に思い出させてくれる。
『『百年の孤独』を代わりに読む』(ハヤカワ文庫)、『「手に負えない」を編みなおす』(柏書房)など、取るに足らない日常の営みに目を向け、そこに独特の可笑しさを見出す著者による作品集。連作エッセイ「本屋に行く」を中心に、各媒体に書かれた作品を精選し、書き下ろしを加えて単行本化。
\📚今週の1冊📚/
ひうち棚さんの連載『見てないとしょうちしないよ』が単行本になりました!フー!前作『急がなくてもよいことを』から5年経つんですね。早い。
ひうちさんは家族のことを描き続けていて、その視点はとても個人的なもので日常の中のワンシーンであるんですが、構図・姿勢といった、一つ一つが目を惹きます。4月にひうち棚さん、香山哲さん、矢萩多聞さんとのトークを当店で開催した時に香山さんがひうちさんの画力についてすごい!という話から入ったのをすごく覚えていたのですが、もう本当、画の力がすごくて、子どもたちの身体のしなやかさ、夜の空気のしんとした感じ、猫の佇まいにその視線……途中、これがペンから生み出されていることに鳥肌がたちました。色も、トーンも感じられるというか、線の力に圧倒されます。大判で読めてうれしい。本当にうれしい。出版してくれてありがとうございます!という気持ち。
告知はこれからですが刊行記念で何かしらをやらせていただきますので、告知を、お待ちくださいませ!(にこにこ)
📚TOUTEN BEST (2026.9.14-2026.9.27)
イラストレーター三好愛さんの初エッセイ集。「あ、このきもち、忘れないようにしたいな」という「あ、」がたくさんつまった本です。三好さんのペースと視点がとってもやわらかく、読んでいるうちにほぐれていく。展示では文章と絵がたっぷり味わえますので、ぜひ楽しんでいってください。
イスラエルによるパレスチナ・ガザへの軍事侵攻が始まり3年が経ちました。西岸地区での入植行為が悪化していると聞きます。10月7日以後パレスチナが置かれている状況を知った人もいるかとは思いますが、この問題についてはそれ以前から考えなければならないということが、もっともっともっと、広く共有されていってほしいです。その上でも、早尾貴紀「私たちは〈10・7〉をどう受けとめるのか」は必読です。
寝ているひとたちみんなのところに「ゆめ」はきました。「よぞらでゼリーをたべるゆめ」「おかあさんがふえるゆめ」「ねことおんせんにいくゆめ」…、今日はどんなゆめがやってくる?三好愛さんの絵本。展示で二番目に売れている本です。
現在店頭ではWORKSIGHT[ワークサイト]フェア開催中です!WORKSIGHTを2冊同時購入でコクヨが1959年に発売した、野外で立ったままでも筆記できるスリムで丈夫なミニノート「WORKSIGHTオリジナル測量野帳」をプレゼント。文化人類学者や建築家に愛用されているノートです。料理特集が一番売れており、追加補充中です〜!
マイノリティから居場所を奪う日本社会の生きづらさを、排除の文化「女人禁制」から捉え直す、フェミニズムの果敢な試み。相撲、古典芸能、寺、山、炭鉱の「女人禁制」を足がかりに、「男社会」がマイノリティを追い出してきた歴史と構造を読み解き、この問題はあらゆるジェンダーが当事者なのだと明らかにする。
👀展示&イベント情報
2階展示室
10月2日 〜 10月15日 三好愛『犬のうんちとわかりあう』展
イラストレーター・三好愛さんの新刊エッセイ集『犬のうんちとわかりあう』(ミシマ社)の発売を記念した、企画展を開催いたします。本展示では、本の装画や新聞連載の挿絵といったイラストの仕事にとどまらず、エッセイや絵本においても異彩を放つ三好さんの「対象との距離感」や「視点の持ち方」に注目することで、絵とことばの魅力に迫ります。

展示ビジュアル
1Fフェア
10月 2日 ~ 10月30日 世界のノンフィクションがおもしろい!フェア
10月 2日 ~ 10月30日 WORK SIGHTフェア
👉👉👉👉👉つぎの展示👉👉👉👉👉
2階展示室
10月 24日 ~ 11月 7日 こいけぐらんじ個展
11月 18日 ~ 11月 23日 Cinq 5photographers
11月 27日〜12月 5日】写真展 樺太棄民
1Fフェア
11月 2日 ~ 21日 K-BOOKフェア
11月 24日 ~ 12月 12日 ひうち棚『見てないとしょうちしないよ』刊行記念原画展
11月 14日 ~ 12月 12日 パレスチナあたたかい家
🎫🎫🎫🎫🎫イベント情報🎫🎫🎫🎫
アーカイブ配信中!【26.9.19】『自分を大切にできない時に読む本』(筑摩書房)刊行記念 大原扁理×服部みれい 発売記念トークイベント 「今こそ、自分を大切にできない時のすごしかた」
昨年1月に当店にて開催し、満員御礼だった大人気トークイベント 「自分をたいせつにできないときのすごしかた」がきっかけで、一冊の本になりました!執筆を経て、さらに深まったこのテーマ。自分を大切にする力も残っていないとき、どうすればいいのか。なぜ自分を大切にできないという状態があるのか。著者が本気で取り組んだセルフケア体験談。そして制作裏話や、書き終わってからわかったことなどなど……。今まさに、自分を大切にできていないと感じる方や、過去にそうだった方、あるいはこれからの自分のために。ヒントが見つかるお話満載でお届け!
【26.10.21】出張心音キネマ 作品「サラリーマン」
ふだん私設図書館「心音Books」で開催されているドキュメンタリー鑑賞会「心音キネマ」が当店に出張します。アジアンドキュメンタリーズよりピックアップされた作品を上映、上映後は意見交換をします。第一回は「サラリーマン」。個人的にも長らく観たい映画リストに入っていた作品なのでとても楽しみです。また、当店初めての試みでドキドキ半分です。興味のある方はぜひお越しください。
【26.10.30】🐌自然とおしゃべり読書会🌳
主宰:書肆乱想
“自然や生き物のオススメ本について話してほしい…!いろんな人の自然への思いを聞きたい…!そんな理由で開催します。環境や気候問題など、社会のことまで幅広く話せるとうれしいです☺”ぜひご参加ください〜!
【26.12.5】Think Public読書会『会社員の哲学 』
主催:Think Public
“学生時代に卒業後は働かなければと思い選択した職種。そんな第一歩から始まった労働は、知らないうちに体力だけでなく、自分らしさという感覚も減っていくように感じます。そんな中、著者の柿内正午さんは、自らが会社員でありながら、経済論、哲学、人類学を見つつ、私達にとって働くこととは何かを見つめています。多様性を迎えた現代に「働くこと」とは、何を意味するのでしょう。皆さんと共に考えてみたいと思います。ご参加お待ちしております。”
☕AFTER TALK
大阪に行った話を書こうと思ったんですが情報過多になってしまい、時間も足りず、断念しました……。
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』を観た感想やFOLK old book storeにやっと行けたんだ!うれしい!!!という話や、大阪千早赤附村にあるBUMに行って感動した話、『ちいかわ』をKさんが貸してくれて一気読みして感じたこと(私はうさぎに心惹かれる。ファンタジー的概念を、現実世界の消費的なプロダクト(ストロング缶とか)によって接続してしまった、変さが癖になるのかな。「討伐」=労働・ギグワーク、「草むしり試験」=目標といったファンタジーの世界にも突き破ってくるリアルな新自由主義社会こわい。プラ製品や加工食品が自然から生まれていて、生産過程が脱臭された世界もこわい。映画も観たい。etc…)や『ネガティヴ・ケイパビリティ』を読んで個人アカウントを復活させようかなと思った話などなど……。ああ書ききれません……。
それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。
#NOW READING 『たったひとり、私だけの部屋で : クィア/フェミニズムと共に文学を体験する』(水上文/河出書房新社)
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