TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #106
#106 INDEX
HELLO
新入荷&今週の1冊
TOUTEN ベスト (2026.4.20-2026.5.3)
イベント情報
AFTER TALK
🌼HELLO
連休の人も、連休じゃない人もこんにちは!
5月3日には「憲法施行79周年記念5・3市民のつどい」で鶴舞公会堂に本の販売に行ってきました。いかにしてラジオ(メディア)や落語(娯楽)が戦争に利用されてきたのか、という講演2本立て。「虎に翼」放送の年が一番人は集まったようですが、今年も例年に比べ多くご来場いただいたようです。ホールがほぼ満席となっていて驚きました。本を買う時間が休憩時間に集中しているということもあり、講演関連の本も飛ぶように売れ、レジが追いつかず運営の方に手伝っていただきながら何とか終えました。熱気がすごかった……。4日はBOOKBOOKに出店。顔なじみの方がたくさん来てくれて、うれしかったです。前の前に勤めていた会社の上司Mさんもきてくれて、お互い考えていることの変化やそれぞれの行動をシェア。Mさんは元々映画好き(特にチャップリン)だということは知っていたけど、今はアジアンドキュメンタリーズの上映会を個人的にしているそう。もっと社会のことを知り、考える場を作りたいというところが一致していてうれしかった。次の定休日である5月10日もたのしみ&ドキドキなイベント(※申込終了しました🙇)があるので(予習として今さら『逃げるは恥だが役に立つ』を読む。面白くて一気読みしてから、『ポストフェミニズムの夢から醒めて』を改めて読むと引っかかっていたところがしっかり回収されている)、気づいたら4月27日から5月16日まで休みなしで、自分でもびっくりしています。サイトにも記載していますが17日(日)〜20日(水)は店舗お休みになりますので、お気をつけください🙇あれ、なんだか情報が多すぎてすみません!
今週土曜まで、店内1Fではパレスチナとつながる写真展PROJECTマクルーバさんによる写真展「私たちが見たパレスチナ」を開催しています。お見逃しなく。写真には全てキャプションが付いていて、写真の解説のほか、思い出やパレスチナへの思いなど綴られています。
最後に今月の「おたより」(店頭で配布しているペーパーです)から抜粋。いつも詰め込みすぎて文字がちっちゃくなっちゃう。
パレスチナとつながる写真展PROJECT マクルーバ写真展「私たちが見たパレスチナ」は5/9 まで開催。最終日の5/9 夜には2025 年夏にパレスチナ・ヨルダン川西岸地区を訪ねたフェアトレードショップ「架け箸」の髙橋智恵さんによるトークがあります。オンライン・アーカイブもあります。ぜひご参加ください。
アルジャジーラの記事によると、ガザ地区では貧困率が93%を超え、75%以上が深刻な食糧不安に直面しているとある。人道支援団体は活動を制限され、さらにイスラエルによるガザ支援船団への襲撃がまた起きた。もういい加減にしてほしい。国内では、日本政府は殺傷能力のある武器の輸出を全面解禁とした。自民党・小泉進次郎防衛相は「トップセールス強化」を語り、小野寺五典・元防衛相はイスラエルのミサイル防衛システムについて「実戦で成果があがっている」として日本での導入に前向きな姿勢を見せた。怒りです。今一度、憲法9 条「戦争放棄」の条文を記しておきたい。「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」 「戦争放棄」を謳う憲法を守れない政治には断固反対です。
9日夜の架け箸の髙橋さんによるトークイベントでは、髙橋さんが昨年8月にヨルダン川西岸地区を訪れたときのことを写真も交えながら、お話いただきます。双方向にもお話ができる時間が作れたらな、とも思っています。ガザでは「停戦」後もイスラエルによる空爆、砲撃、直接射撃といった攻撃が続いています。西岸地区での状況も髙橋さんからじっくり伺いながら、「知ること」を止めずに、パレスチナに思いを寄せる時間になればと思います。ぜひ、ぜひ、ご参加ください。
📚新入荷&今週の1冊
レタイトナイト ①②(香山哲/リイド社)
生きるための旅に出よう。『ベルリンうわの空』の香山哲さんの新刊は、力を持たざる者たちによる「居場所発見」ファンタジー。①②巻同時発売です!
忘れたこと、忘れないままのこと(古賀及子/シカク出版)
どこまでも生活なのに、どことなく物語。食事、買い物、家族や友人。誰の周りにもある日常が、独自の観察力とかろやかな飛躍力で物語のように輝きだす。日記エッセイで注目の作家が、テーマを決めず気ままに紡いだエッセイ集。巻末に植本一子(写真家)の解説を収録。
老いに追われて(畑中章宏、佐内正史=写真、町田康=解説/rn press)
「わたしは母をすててきたばかりである」という作家自身の言葉からこの本は始まる。本書は民俗学者である畑中によるエッセイ要素の強い「生きるための民俗学」。誰もが直面する親の老い、そして自分自身の老いについて、民俗学の視点を交えながら掘り下げていく。姥捨伝承、昔話、神話、不老長寿、貝原益軒『養生訓』、有吉佐和子『恍惚の人』、カフカ『変身』を横断しながら「老い」と「生い」を紐解く。
書庫に水鳥がいなかった日のこと(小津夜景/素粒社)
南仏ニースと京都にくらす俳人、小津夜景による漢詩翻訳エッセイ最新刊。道を歩いているとき、美容室の椅子に座っているとき、お風呂につかっているとき――くらしのさなかにふと訪れる詩のことば。杜甫、李白から菅原道真、嵯峨天皇、明治の狂詩まで、古今の漢詩を自在にひもとき、日常のなかにあざやかに置き直す27篇。
\📚今週の1冊📚/
日本国憲法の条文全文に、写真家・齋藤陽道さんのカラー写真を組み合わせたハンディな一冊。戦後80年、私たちの幸福と平和の土台となってきた憲法を、いまの暮らしのなかでそれぞれの人生を生きる人々の姿を深くとらえた写真とともに読み直す。
2022年に刊行された同タイトルの本に、新たに16点の写真を追加収録し、3人の執筆者による憲法についてのエッセイを収めた栞を添えたボーナスバージョンが、新刊として刊行されました。
●栞
「健康で」とは、「文化的な」とは いしいしんじ
私と日本国憲法 安積遊歩
みつさんへ 関根 愛
2022年に刊行されていたバージョンをどこかで見かけて、すごくいいな思っていたけれど、当時出版社・港の人とは取引していなくて、取引を開始した頃には品切れになっていた。注文を出すたびに在庫状況を覗いていたので、今回ボーナスバージョンが追加されて刊行されて、こうしてお取り扱いできたのがうれしい。今こそじっくり考えながら、感じながら読みたい日本国憲法。
栞の執筆者のひとり、関根愛さんが以前当店に来てくれた時、「最近読んでいる本」で『ミャンマー証言詩集 1988-2021 いくら新芽を摘んでも春は止まらない』をおすすめしてくれて、今ではうちでもその本はずっと売り続けたい大切な本になった。どっちも港の人から出ている。
📚TOUTEN BEST (2026.4.20-2026.5.3)
水俣からあなたへ 9人の写真家が見つめた水俣病の70年(一般社団法人 水俣・写真家の眼、芥川 仁、石川 武志、北岡 秀郎、桑原 史成、小柴 一良、塩田 武史、アイリーン・美緒子・スミス、田中 史子、宮本 成美=文・写真、藤原 辰史/リトルモア)
長く水俣を見つめてきた写真家が切り取った、水俣の海・人・暮らし。時人間の尊厳、経済性重視の暴力、一人ひとりの暮らし。写真が語るものが多く、1ページ1ページが重く、力強い。巻末には藤原辰史さんによる寄稿「なぜ水俣を撮った写真家たちの作品に目を奪われるのか」と、水俣病についてQ&Aで伝える「もっと知りたいあなたへ」が収録されています。一人でも多くの人に開いてほしい本です。
みな、やっとの思いで坂をのぼる(永野三智/ころから)
不知火海を見下ろす丘の上に水俣病センター相思社はある。2004年の水俣病関西訴訟の勝訴にともない、「自分も水俣病ではないか」との不安を抱える数千の人たちが、いまも患者相談に訪れる。著者は、相思社での患者相談などを担当する日常のなかで、自分の生まれ故郷でいまもタブーとされる水俣病事件の当事者たちと接するようになり、機関紙で「水俣病のいま」を伝えるための連載「患者相談雑感」を開始した。本書は、本連載をもとに大幅に加筆して一冊にまとめた記録である。
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE(安達茉莉子/三輪舎)
「日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。」
ランバーロール 08(ランバーロール編集部/タバブックス)
森泉岳土、安永知澄、おくやまゆかの漫画家3人主宰、漫画と文学のリトルマガジン「ランバーロール」、08号の特集テーマは「旅」。責任編集・森泉岳土で贈る、自由と解放の152ページ。漫画として、主宰3人の描き下ろし新作のほか、原マスミの圧倒的新作、メグマイルランドが描く怒濤のファンタジック・ロマン、イギリス在住の玖保キリコによるロンドン便りショートコミック、そして、ふくやまけいこのキュートさ全開ファンタジー。文学は、町田康の新作短篇に、笹野みちるが綴る「旅が嫌いな理由」。
交差点で デザイン、言語、経験(けはい出版/平山みな美=編)
デンマークを拠点に活動するデザイナーで環境活動家の平山みな美さんが、6組のオランダを拠点に活動する実践者に「文化的な表象という言葉から思い浮かべるオブジェクト」を持ち寄ってもらい、視覚表現に潜む政治性や、世界から見た日本に触れながら、分断が進む中でどのようにお互いを理解し、尊重し合えるのかをデザインを通して考えたインタビュー集。
👀展示&イベント情報
2階展示室【26.5.1-16】カニコ/イラカアヅコ イラストレーター2人展 「いっぱいはなまる」
愛知を拠点に活動するイラストレーター、カニコさんとイラカアヅコさんの二人展。かわいくて、たのしくて、やさしくて、元気がもらえます。いっぱいはなまるな展示、ぜひお越しください。

1階展示情報【26.4.7-5.9】パレスチナとつながる写真展PROJECTマクルーバ写真展「私たちが見たパレスチナ」
パレスチナで生きる人々のことを写真で伝え、共に生きることを模索するマクルーバさんの写真展「私たちが見たパレスチナ」を今年も開催。今回のトークイベントゲストは中東パレスチナ×日本のカワイイを届けるお店「架け箸」を運営する髙橋智恵さん。マクルーバのZINEvol.3も、架け箸さんが2025年夏にパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の暮らしを訪ねた記録が特集されています。ナクバの日が近づくタイミングです。パレスチナについて話し続ける機会になればと思います。

アーカイブ配信中!『交差点で デザイン、言語、経験』出版記念イベント「ローカルとグローバルの交差点でできること」
『交差点で:デザイン、言語、経験』は、オランダを拠点とする6組のデザイナーさんたちに「文化的な表象」について話を聞いてまとめたインタビュー集。「異なる」文化圏の視覚的表現をどうデザインの中で使うかという創作の話だけでなく、「他者」や「異文化」という概念はどう生まれるのかという話にまで広がっていきます。著者でデンマークを拠点に活動するグラフィックデザイナー・環境活動家の平山みな美さんと、愛知県を拠点に活動するグラフィックデザイナー・市民活動家の箕浦希奈さんが、この本の内容を深掘りしながら、個人のデザイナーとして、市民として、本の外でどんなことができるのだろうと問いかけながらみんなで考えていくような時間でした。ぜひご覧ください!
【26.5.9】パレスチナとつながる写真展PROJECTマクルーバ写真展「私たちが見たパレスチナ」トークイベント ゲスト・ 髙橋智恵(架け箸)
パレスチナで生きる人々のことを写真で伝え、共に生きることを模索するマクルーバさんの写真展「私たちが見たパレスチナ」にあわせ、トークイベントを開催します。ゲストには中東パレスチナ×日本のカワイイを届けるお店「架け箸」を運営する髙橋智恵さんをお招きしてトークイベントを開催します。マクルーバのZINEvol.3も、架け箸さんが2025年夏にパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の暮らしを訪ねた記録が特集されています。ナクバの日が近づくタイミングです。パレスチナについて話し続ける機会になればと思います。
【26.5.10】TOUTENおしゃべりCLUB「名古屋でブツブツ言ってます。フェミニズムの話。」
YouTubeチャンネル「ポリタスTV」の公開収録企画になります。ゲストに菊地夏野さんを再びお迎えして、フェミニズムの中のモヤモヤを菊地さん、水野さん、古賀の3人でおしゃべりします。こちらはチケット完売しました🙇※イベントの様子はyoutube番組ポリタスTVにて後日放映される予定です。
☕AFTER TALK
昨日は大阪に住む姪っ子(5)が店に来てくれてたんぽぽをくれたんですが、となりのトトロのメイの「お父さんお花屋さんね〜」すぎて涙が出そうになりました。感極まりやすい状態なのは、多分疲れのサインです。(私調べですのでご容赦ください。)みなさまも色々と疲れが溜まりやすい時期だと思いますので、休み休みいきましょうね。

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。
#NOW READING 『女性たちのデザイン史』(アン・マッシー 大野千鶴 長嶋りかこ/ビ-・エヌ・エヌ新社)
すでに登録済みの方は こちら

