TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #111
#111 INDEX
HELLO
新入荷
TOUTEN ベスト (2026.7.6-2026.7.19)
イベント情報
AFTER TALK
🌞HELLO
暑いですね〜〜〜〜〜!!!!40°と聞くと、高熱出してる時と一緒じゃん、ヒエ〜となる。もうすっかり体温より高いんですよね、夏。昨日今日とぱたっと店の前の人通りも少なくなったような気がします。店内ガラガラしております。事務作業をしまくる一日。今日は店の前の工事もお休みだったようで、久々の静寂だった。
店内は展示、フェアもガラッと入れ替わりました。同じ店でも、こうして変化があるので飽きない。展示に合わせてお客さんの雰囲気が変わることもあり、刺激でもある。来る人に合わせて棚も微妙に変化していくので、大きな変化が続くとブレていくので棚の強度が軟くなる気がします。微振動で強度を増していくのが理想だけど、それは小さな変化だったり、時々大きな変化だったり、そういうバランス感覚も必要なのだな、と思ったり。(抽象的すぎてすみません。)こういうのは長い期間で読み取れたり読み間違えたりするので、やっぱ店が面白いのは時間軸が存在していることだな、と改めて感じます。
店内1階のフェアは「戦争ゆるさんほんとにやだいいかげんにしろブックフェア」と「平和をつくるブックリストフェア」。同タイミングにフェア日程を組みました。「平和をつくるブックリストフェア」では、当店・古賀も選書・コメントを寄稿しています。選書では『そこから青い闇がささやき』を選んで、コメントの中では、下記文章を引用しました。
"戦争は武器ではない、言葉で準備されていった。右と左、侵略者と犠牲者、加害者と被害者、そして敵と味方……。区別はやがて差別となっていった。差別は、さらに生と死を分けていく。人の命を奪うのは、銃でもナイフでもない。言葉だった。”
戦争は言葉で準備される。だからこそ私は生きるための言葉を、“平和”をつくるための言葉を交わしていきたいと思っている。この想いは本屋を営む中でも通底していて、今2階で茨木のり子、石垣りんの展示をしているのも自然と通じている、と思う。言葉を豊かにすることは、戦争反対にもつながっている。戦争では言葉は単純化され、人は数字になっていく。豊かな言葉の土壌を耕し、人が人のままあり続けられるような文化的空間を作れるよう、思想の足腰を鍛えていきたいです。
📚新入荷
同朋 2026年7月号「うまく話ができない」(東本願寺出版)
社会からなかったことにされてしまった声、自分でも聞こうとしてこなかった自分の声。たとえ、あなたがうまく話せないとしても、あなたの声は、きっとそこにあるはずです。巻頭インタビューは小説家の大前粟生さん。そのほか、土門蘭さん、荒井裕樹さんらによる寄稿も充実。
反戦ZINE(タバブックス)
世界中で人の命が奪われ続けている。日本は今、戦争ができる国へと近づいている。そんな中、戦争反対の声がひろがっている。大勢で、ひとりで。暮らす地域で、自分にできるかたちで、模索しながら声を上げる人がたくさんいる。戦争をするな。人の命や尊厳を奪うな。2026年夏、「反戦」する人々の行動とことばを1冊に残す。
先生の傘(嘉ツル子、孫/秋月圓)
沖縄戦を生き抜いた93歳、小学校6年生のころ──。絶望のなかにも、なんてことのない日常や心躍る瞬間があった。1933年生まれの女性が、戦時下の日々を語る。孫による聞き取り。詩のような、散文のような、息遣いを感じながら読める、不思議な読書感覚。
TOOTHPICKS つまようじ/The Osamu Inaba Collection Archives(稲葉修(つまようじ資料室 室長/広栄社)
100年以上に渡りつまようじや口腔ケア製品の製造、販売を続けてきた広栄社の3代目、稲葉修さんは、仕事と並行して古今東西のつまようじを蒐集してきました。現在84歳、50年以上に渡って蒐集してきた数千点に及ぶ楊枝は、会社内につくったつまようじ資料室に厳選されて展示されています。本書は、コレクションの中から約130点を撮り下ろし、収録。文化や歴史もとらえた、めちゃくちゃ面白い1冊です。
\📚今週の1冊📚/


現在2階展示室では本書の刊行記念展示を開催しています。
「もはや/いかなる権威にも倚りかかりたくはない/ながく生きて/心底学んだのはそれぐらい/じぶんの耳目/じぶんの二本足のみで立っていて/なに不都合のことやある/倚りかかるとすれば/それは/椅子の背もたれだけ」
詩人・茨木のり子は、医師・三浦安信と結婚した1949年11月、大学ノートに日記を書き始めます。1955年からは日記帳に、詩人たちとの交流、書いた詩のこと、日々のこと、晩ごはんのおかず、映画や演劇の批評、読んだ本、世相のことを綴ります。そして日記は、1975年、最愛の夫・安信が逝くと空白が目立つようになり、その二年後、日記帳は閉じられました。没後二十年の時を経て、27年に及ぶ日記を公開。本書は、全3巻の第1弾です。
丹念な活字おこしがされた本文に、人物相関図や人名総索引といった内容も凄まじいです。なんといっても、装幀が美しく、てざわりが気持ちの良い、山吹色の布クロス装上製本となっています。手に取ってご覧ください。出版社のkatsurabooks・織田さんは別冊太陽『茨木のり子』や『石垣りん』を手がけてきた編集者。独立し、『石垣りんの手帳』、『茨木のり子全日記』シリーズを刊行されます。織田さんの、二人の詩人への愛が感じられる本の佇まいにうっとりします。
ぜひこの機会にどうぞ。
📚TOUTEN BEST (2026.7.6-2026.7.19)
高木りゅうぞう作品集 ツイステッド
90年代前半、2年にも満たない活動で多大な影響を遺した天才マンガ家。マンガ通が求める「高木りゅうぞう」の全作品を、商業初の単行本で刊行。原画展ではこの復刊で知ったという方も多くいらっしゃって、若い人も多かったのも印象的でした。心にのこる作品は、時代を超えるのだな、としみじみしました。複製原画カードセットの特典あります。
バラバラな世界で共に生きる(朱喜哲/NHK出版)
わかり合えない他者を、敵にしないために。分断が極まり、「正しさ」がSNSでぶつかり合う社会で、私たちは他者といかに語り合えるか。アメリカの哲学者リチャード・ローティは、共通の基盤なき世界でそれでも人が共に生きる可能性を問い続けた。その哲学から、分極化の時代を生きるための知的作法を鮮やかに引き出す。
トークイベントは今週土曜!楽しみ!!!!
自分を大切にできない時に読む本(服部みれい、大原扁理/筑摩書房)
人生には自分を大切にできない時がある。心身ともに疲れちゃった時でも、より元気になりたい時でもできる31 のセルフケア。へろへろだった大原扁理さんと、「どん底」を知る服部みれいさんが、初級から上級までのセルフケアの方法を伝授します。
暮らしの信じ方(古賀及子/ダイヤモンド社)
古賀及子さんの最新刊書き下ろしエッセイ集。サイン本あります。特別なことがなければ、語れるものがなければ「ダメ」なのか?そんな風潮を吹き飛ばすように、軽やかに今日を生きるあなたを全肯定する1冊。
👀展示&イベント情報
2026年7月17日にkatsurabooksより刊行となる『茨木のり子全日記 Ⅰ 1949-1952/1955-1962』の発売を記念し、展示を開催。日記原本写真や、関連するアルバム画像、解説をパネルなどにして展示。また2025年に同社より刊行された『石垣りんの手帳』のパネルも展示します。戦後の現代詩を代表する詩人である、茨木のり子と石垣りん。この機会にぜひ、二人の言葉にふれてください。

東京・高円寺にある書店の蟹ブックスさんとギャグ漫画家・藤岡拓太郎さんが企画した「戦争ゆるさんほんとにやだいいかげんにしろブックフェア」に当店も参加します。フェアでは選書リストとコメントが掲載された冊子のほか、藤岡拓太郎さんがデザインしたグッズも販売します。

全国45の書店員が選んだ、「平和」を考えるための本をまとめた冊子「平和をつくるブックリスト」に合わせてフェアを開催しています。当店も選書とコメントを寄せています。主催はふりつづみ天鼓堂さんと、すいかのたね文庫さん。冊子は配布しております。ぜひお持ち帰りください!

👉👉👉👉👉つぎの展示👉👉👉👉👉
2階展示室
8月1日 ~ 11日 sanaka EXHIBITION 〔追憶する衣服〕
8月13日 ~ 19日 熱田空襲展
(予定)8月 21日 ~ 9月 5日 『赤松』(palmbooks)原画展
9月 12日 ~ 26日 『天沼』(港の人)写真展
🎫🎫🎫🎫🎫イベント情報🎫🎫🎫🎫
アーカイブ配信中!【26.7.18】『非核三原則 ーいま、何が問われているのか』刊行記念トーク 浅野英男✕羽田蒼馬「非核三原則見直しと語られるいま、私たちは何を問われているのか?」
「安保3文書改定」「非核三原則見直し」報道されることが多くなったこれらの言葉ですが、それ以上深堀りされることはあまりありません。成立するまでの歴史や立ち位置を少し深掘ると、意外と綱渡りな道のりの延長線上で、いま「非核三原則見直し」が検討されている…ということが見えてきます。それでは実際に見直したら、現実的にどんな課題が出てくるのか?日本や東アジア、世界の将来はどうなるのか?どうしたら平和に向かうことができるのか?共著者の1人である浅野英男さんをお迎えしてお話しいただきました。
【26.7.24】READING GHOSTS 主催:3月クララ
金曜日の夜営業の時間にひっそりと現れる「READING GHOSTS」。ただ読書をする時間を共有する場所です。席は予約不要です。お弁当のみ、ご予約制になりますので、リンクのページよりお申し込みください。スリランカカレーがとっても美味しいPAHANAさんのお弁当です。(ひとつ1,500円/持ち帰り可能)お腹が空くだろうなという方は、ぜひ予約ください。20時からの読書会「たたかわないビブリオバトル」の時間は、「書く時間」にしたいと思います。30分間、頭に浮かんだことをそのまま書いてみてください。後半の30分で、「書く時間」を振り返りましょう。
【26.7.25】和泉悠✕朱喜哲トークイベント「バラバラな世界で共に生きるために、悪いことばから考える」
ことばと社会について思考し、実践を続ける言語哲学者・和泉悠さん&朱喜哲さんによるトークイベントを開催します!互いにバラバラなまま、どうすれば共に生きていけるのか。悪いことばから見つめることで、考える時間になればと思います。ぜひご参加ください!残席わずか!
※満席になりました※【26.7.27】施設図書館もん・つっちーの出張星読みと選書
今年もやります!つっちーさんの星読み。星読みとは、その人が生まれた瞬間の星の配置をもとに、性格・才能・人生の流れをひも解く手法のひとつ。客観的に自分を見直すことができて、ふっと肩の力が抜ける時間を過ごせるひとときとなるといいなと思います。ぜひご参加ください。
【26.8.1】『子どもの心と体を守るために 親子で学ぶ包括的性教育』刊行記念 小児科医もりしー先生 × 産婦人科医かなっぺ先生トークイベント「子どもを守る性教育は、何を大切にするのか」
「これまでの性教育とどこが違うの?」「包括的性教育は何歳から?」「プライベートゾーンはどう伝えたらいい?」「もし性被害に遭ってしまったら、大人はどう支えたらいい?」
そんな問いを入り口に、家庭や保育・教育の現場で、大人が子どもたちにどんな言葉を手渡せるのかを一緒に考えます。本には書ききれなかった制作の裏側や、これからの性教育への願いについてもお話しします。性教育に関心のある保護者の方、先生、医療・福祉・保育に関わる方はもちろん、「大事そうだけど、何から考えたらいいかわからない」という方にも、気軽に参加していただける夜になればと思います。
☕AFTER TALK
先週届いたDMで、「東郷清丸記念館」なるものが開催される?!となり、タイミングよく、久々に東京に行ってきました。東郷清丸さんのことは東京で働いていた時代に1stアルバム「2兆円」で知り、その音楽がすごく好きになって、名古屋で店を始めてからもライブに来てもらったり、行ったりしておりました。身体ごと音楽を楽しんでいて、とても気持ちがよいのです。今回も清丸さんの奏でる音楽を全身で浴びて、喜びでいっぱいになりました。記念館ということで清丸さんの生活と人生がじっくり見れる良い展示だった。展示解説の文体を真似できていて面白かった。どの暮らしの痕跡を見ても、つくる喜びが伝わる。それでいて生活に馴染んでいて、よいのです。
他にもTORTOISE BOOKS & GALLERY.に行きました。本担当の佐古さんは猋社(つむじかぜしゃ)という出版レーベルもされていて当店でも取扱させていただいているのです。この日は「折坂悠太 独奏遊行 らいど 2026 そら豆編 思ひでれぽ」(金山ブラジルコーヒーのライブいった!)をしていて、本と展示をじっくり見ました。とっても小さなお店のなかで、本やフィギュアがとても大切に置かれていて、その空間では自分も大切にされているような気がしてくる。やさしくてうれしい。スタジオジブリが歩いてすぐのところにあったので、宮崎駿の話をしたらアトリエも歩いてすぐのところにあることを教えてくれ、ちょっと寄ってみる。その日も暑かったけど、森の入り口のようなところにアトリエが突然現れて、その周辺だけは空気が涼しく感じて神秘的な体験に感じた。空間のなせる技。唸る。胸いっぱいになったあの瞬間を、今も反芻してしまう。
そのあとは美味しい中華を味わい、common houseさんへ。さやかさんとおしゃべり。みつるさんは不在のタイミングでした。畳の部屋にはリソグラフ印刷機があり、それで作られたポスターやZINEに胸が躍る。いいなあ。リソ機。楽しそうだなあ。ポストイットに書かれた声を1冊にしたこのノート、すごくないですか!2枚目の動画見れたらぜひ!
本を買うのがすごく楽しかった。本屋の棚の眺めているときがいちばん幸せの何かが分泌されている気がする。platform3は到着がギリギリになってしまって、また再チャレンジしたい。韓国や台湾の本もたくさんあって、お金がいくらあっても足りなさそうだった。ひえー!
買ったものたち。

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。
#NOW READING 『部落フェミニズム』(熊本理抄=編著、藤岡美恵子、宮前千雅子、福岡ともみ、石地かおる、のぴこ、瀬戸徐映里奈、坂東希、川﨑那恵=著/エトセトラブックス)
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