TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #64
#64 INDEX
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HELLO
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TOUTEN BEST (2024.8.5-8.18)
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TOUTEN PICK UP
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EVENT INFOMATION
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AFTER TALK
・HELLO
【はじめに】県民有志の方々の署名です。賛同する方はぜひ署名&拡散をお願いします!▶︎:愛知県はイスラエルとの事業連携をやめてください!Aichi-Israelマッチングプログラムの中止を求めます #NoTechForApartheid
こんにちは。今月より、「おたより」の発行が再開しました。「いま、おすすめしたい本」や「今月発売予定の注目本」といった本紹介と、「知るためのブックフェア-STOP GENOCIDE IN GAZA-」についての言葉など思い思いに載せています。毎月更新予定。通販の場合は納品書の裏が「おたより」になります。
2階の展示室では24日まで「「shelter in me」Takanari Nomura’s private show」を開催中。写真家で編集者の野村隆也さんの個展。頭の中をかけめぐる言葉や、今まで起きたこと、感じたことを吐露した文章の数々に胸がつまります。野村さんは去年くらいから店に来てくれていて、卒論という名の写真集『Public』を見せてもらったとき、驚きました。以来ずっと気になっていた写真集だったので、こうして展示で色々な人に見てもらえる機会を作れたことが、とてもうれしいです。(『Public』は展示会場に置いてあります。販売分は売り切れました。)
『Public』は、自分の実家のある県営住宅を記録したもの。その中には、例えばだれかの落書きだったり、だれのものかわからない自転車だったり、かんたんに排除されうるものや忘れ去られうるものがたくさん写真に収められている。本当に多くのそれらに対して、野村さんはシャッターを切っている。その奥にあるのは「どんな気持ちで残したんだろう」といったその対象に向けての関心がただある。その関心が、すごく繊細で、だからこそ受け取るものが多すぎて、辛さもあるのだけれど、それらを受け止めながら、時には受けきれなくなりながらも、生きている。その生をすごく感じる写真集であり、展示だと思います。
今回の展示では、野村さんの写真作品の数々と、頭の中のMAP、日記、新たな作品集『I long for you』(非売)を並べています。熱心に読む人が本当に多い、印象的な展示となっています。ぜひ会場で。
・TOUTEN BEST (2024.8.5-8.18)
3度目の重版が出来ました。まだまだご購入いただけて、大変ありがたい限りです。ヨコイエミさんの表紙が本当に素敵です。ヨコイエミさんと1月に開催した展示の作品はたくさんの人に見てほしい!と思い展示終了後も、店内に飾っています。全て当店での一幕を描いたイラストになっていて、漫画家さんってすごい……とうっとりため息が出ます。表紙からもう、物語が始まりそう。
作家、画家、音楽家、建築家など、多彩な活動を行ない、自らの電話番号を”いのっちの電話”として公開し「死にたい」と思う人の相談をうけつづけている坂口恭平さんが暮らしを綴ったエッセイ。エッセイは1本が見開きくらいの量で進むのでとても読みやすく、今、文字がたくさん読めないな、という人にもおすすめしたいです。8月末重版予定だそうです👏
"「多様なのが普通」って、こういうことなのか。"ふたりの子供とヘルシンキへ渡った社会学者・朴沙羅さんの、現地レポートの続編。お盆の間に売り切れてしまい、追加補充待ちでございます……。こちらと『テヘランのすてきな女』(再入荷しました!)は、もっと初回発注を多めにしておけばよかったオブザお盆前です。悔!
超個人的な出発点のインディペンデントマガジンNEUTRAL COLORS、第5号の特集は「言語」。"この特集では言語の伝わらなさを認め、どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。言語とは「伝えようとするもの」すべてです。"
アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人による、現代世界を理解するための『グローバル・ヒストリー』。植民地主義、人種主義、差別、ジェノサイド、戦争、武器、国連、人権、入管……歴史はつながっていて、わたしたちがどう学び、どう考え、どう行動していくかにも接続していきます。本書の中で岡真理さんが言った”すべてがつながっているのだという「知」を与えてくれるのが人文学”という言葉を、私も信じています。とにかくたくさんの人に渡ってほしいと思う1冊。
・TOUTEN PICK UP
"屋台はまちへとび出し、踊る。"
祭りといえば、並んでいる屋台。ミニマムなお店にも見える屋台。食べ物屋さんにも、コミュニケーションのきっかけにも、本屋にもなる!屋台がまちにくり出すことでどう変化が生じたのか、”屋台実践者”へインタビューを重ねた社会実験のような1冊。都市や社会学、哲学など分野を超えた専門家へのインタビューなども通して、現代の「屋台」から暮らし方、働き方、社会への関わり方などを考えます。久しぶりに再入荷したのでPICK UP!
・EVENT INFOMATION
展示情報
【24.8.12-8.24】「shelter in me」Takanari Nomura’s private show
"無意識で内側にしまい込んだ、固有の悩み、共有はせず抱え込んでいること。その存在自体に視線を向けた。解決しようとするのではなく、ただ見守ること。そのために、僕は避難所を作った。"
写真家で編集者の野村隆也さんの個展。野村さんの心の中を吐露したような文章もとても良いです。心に穴が空いているなと感じる人に、ぜひ来てほしいと思う展示です。
【24.9.6-9.13】「そして、」Myu Hanaoka + Masako Kato
"Myu Hanaoka + Masako Katoは、揺れ動く様々な事象の境界について、その存在への問いや新たな解釈を作品として可視化する。この制作プロジェクトは、それぞれの移動の経験や、2人のコミュニケーションから生まれる偶発性を基にした継続的なものである。"9月6日の19:00より、オープニングアクトで詩人・村田仁さんのパフォーマンスを行います。予約不要、ワンドリンク制です。ぜひお越しください。
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【24.9.21-10.5】漫画誌 キーホルダー展
POTATO PRESSレーベル初の漫画誌『キーホルダー』の刊行を記念して、「漫画誌 キーホルダー展」を開催。●参加作家●スケラッコ、黒木雅巳、カシワイ、奥田亜紀子、花原史樹
【24.10.11-10.16】茅本千冬個展「三稜鏡」
イラストレーター・茅本千冬による個展「三稜鏡」。三稜鏡(プリズム)を通した光のような色とりどりのイラストを展示します。
イベント
【24.8.21】14:00-16:00 2階カフェスペース「筆ペンアート己書体験」(主催:己書久遠道場 武藤透百鯉)(主催の予約ページに飛びます。)描くことで心を癒す筆ペンアートの体験教室です。字や絵が苦手でもご参加できます。
【24.8.23】18:00-21:00 2階カフェスペース「READING GHOSTS」(主催:るるるるん・3月クララ)金曜日の夜営業の時間にひっそりと現れる読書空間。ただ読書をする時間を共有する場所です。”おばけになって本を読もう”。今回の読書会「たたかわないビブリオバトル」のテーマは『ゾッとする本』。読んで、見て、触って?ゾッとする本をおすすめし合いましょう。予約はこちらから。(予約リンク)
【24.8.31】16:00-18:00 @ 1F「川勝徳重トークショウ 劇画『痩我慢の説』を語る」(主催:本田裕)『痩我慢の説』(リイド社)の刊行を記念して、著者の川勝徳重さんをお招きしてトークイベントを開催します。『アントロポセンの犬泥棒』『電話・睡眠・音楽』の著者・川勝徳重さんの最新作は藤枝静男の名編『痩我慢の説』を原作にした作品。漫画にするまでの経緯や漫画の裏話など、たっぷりお話を伺います。予約受付終了しました。
【24.9.28】つながらないお話会with本とか
"ただ安心して対等に発話できる場"である「つながらないお話会with本とか」、9月28日に開催です。それぞれが話したいことを、いい感じに話したり、いい感じに聞く。「つながらないからこそ」の時間になる場所。詳細はこちらからご覧ください。(詳細リンク)
・AFTER TALK
8月も後半に差し掛かりましたね。
お盆も通常営業しておりましたが、帰省中の方も多くいらっしゃったり、久々の方もいらっしゃったりと私にとっても夏休みみたいな時間でした。この2週間は、出産のため里帰りしていた姉が家に帰るため会いに行ったり、ジェンダー読書会なごやさんがおすすめしていた「2024あいち・平和のための戦争展」に滑り込みで行って名古屋での空襲のこと、加害者としての戦争を見つめたり、重い腰をあげ、やらなければ進むことのない引っ越しの後片付けをやったり、緊急性はないけどないと地味に困るものを買いに出たりしておりました。
つい最近夢中になって読んだのは文藝に掲載されていた安堂ホセさんの『DTOPIA』。社会に対する批評が小説という装置でより刺さる。こちらも植民地支配について考えざるを得ない作品です。単行本出たらぜひ読んでほしいですが、今発売中の『文藝』に掲載されていますので気になる方はまずこちらをぜひ。あとなぜかわからないけどつげ義春の白昼夢みたいな世界観に浸かりたくて寝る前にちくま文庫の『ねじ式』を貪ったり、片付けの途中に出てきた『高校デビュー』(河原和音)に甘酸っぱさを感じたり、自分を見失いつつある今日この頃です。
今の私の頭の中のように、ごちゃごちゃしてしまいました。
それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。
#NOW READING 『本の雑誌 2024年9月号』(本の雑誌社)
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