TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #54

ほぼ隔週火曜にお送りするニュースレターです。
TOUTEN BOOKSTORE 2024.04.02
誰でも

#54 INDEX

  • HELLO

  • TOUTEN BEST (2024.3.18-3.31)

  • TOUTEN PICK UP

  • EVENT INFOMATION

  • AFTER TALK

・HELLO

こんにちは。『読点magazine、特別号 増補版』の重版分が無事入荷しました。初回200部を刷って、今回は300部増刷しました。本屋が好きな人、本屋を開きたい人、お店をやりたい人、場所づくりをしたい人などなど……おもしろく読んでいただけたらな〜と思っています。順次全国の本屋さんにも置いてもらえるよう、動いていきたいところです。

3月30日の夜は『ジェンダー目線の広告観察』の著者・小林美香さんをゲストに読書会を開催しました。小林さんはもともとアート作品としての写真を扱う仕事をされていて、コロナ禍くらいから、広告やメディアのジェンダー表現の観察をスタートされています。写真をどのように見るか、見られているか、という小林さんが培ってきた視点での分析がとても興味深く、面白いのです。

当事者不在の広告やステレオタイプ強化の広告、利益優先の広告など、広告を観察していると、その広告を作っているのは誰か、というところに考えが巡ります。広告と公共性という話もとても興味深く、個人的にも気になっているテーマ。またコロナ禍・東京オリンピック開催時の広告など継続して観察・記録することの重要性もあり、あらゆる視点から考えることができます。

今回の読書会も、子をもつ親の目線や教員の方、広告業界の方や商品開発をされている方など、さまざまな立場の方がいらっしゃって、広告に関心や思うところのある方はあらゆる場所にいることを実感。すでに『ジェンダー目線の広告観察』を読了された方が多くいらっしゃったのも印象的でした。
読書会の中ででた東京から名古屋に来て広告の少なさに驚いたという話で思ったのは、私の個人的な話ですが東京に住んでいたとき、消費社会に疲れた経験があるのですが広告の多さの影響が大きかったんだろうなあと今になって思います。

広告と社会は写し鏡でもあると思いますが、イコールではない。エンパワメントしたり、社会に気づきをもたらしたり、正しくリーチする広告ももちろんある。小林さんの観察記録を追っかけ続けます!こちらの連載もぜひチェックしてみてください👀

・TOUTEN BEST (2024.3.18-3.31)

店頭で「FREE PALESTINE(パレスチナに自由を)」「CEASEFIRE NOW(今すぐ停戦を)」と書かれた布パッチをつけています。お客さまからレジで「それはなんですか?」と聞かれたので意味を答えると、「実は詳しく知らなくて……」とおっしゃっていたので、『ガザとは何か』をおすすめし購入いただきました。こういうことがいくつか起きていて、伝わる実感があるとともに読んだ後につながる情報をまとめたものも作ったほうが良いなと思っています。パッチは店頭ではさまざまなデザインのものを配布していますので、ぜひ見えるところにつけてそこから会話につながるといいなと思います。

・TOUTEN PICK UP

不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ「あいだで考える」の新刊です。

"著者の三女で重度の知的障害者である星子さんとの暮らしや、津久井やまゆり園事件の犯人「植松青年」との手紙のやりとり、また1977年から通い続けた水俣の地と水俣病などについて、10代の3人の若者を相手に語った記録である。能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別、脳死、人の生死といのち……などをめぐって話しあい、いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことかを考える。"

著者・最首悟さんと、のぶきさん、りこさん、せんさんと編集部との語り合い。能力主義については『障害があり女性であること』重版記念イベントの中でも大きなひとつのテーマになっていて、自分の中でも今までも注視すべきことだと思っていましたが、より目に入ったりふっと考えたりするようになっていました。最首さんの問いかけに対して誠実に頭の中にモヤモヤしているものをどうにか捉えて言葉にしようとする10代のみなさんとの対話に吸い込まれます。頭の奥底をうごかす大切な読書のための本。

・EVENT INFOMATION

●展示情報

●イベント情報

・AFTER TALK

『自由と壁とヒップホップ』を観ました。


2008年に制作された、パレスチナでのヒップホップムーブメントを追ったドキュメンタリーです。占領・貧困によって未来を見ることがむずかしい子どもたちにラッパーとして生きるロールモデルを見せる姿、何重にも抑圧されている女性のラッパーの声、共感し共鳴する観客たちの叫び、音楽/言葉が身体を駆け巡る映画です。

me and youさんの記事で補足も含めて詳しく書かれていました。

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。

#NOW READING 『能力で人を分けなくなる日』(最首悟 / 創元社)

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