TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #99

ほぼ隔週火曜にお送りするニュースレターです。
toutenbookstore 2026.01.20
誰でも

#99 INDEX

  • HELLO

  • 新入荷&今週の1冊

  • TOUTEN ベスト (2026.1.5-2026.1.18)

  • イベント情報

  • AFTER TALK

🥶HELLO

こんにちは。寒いですね。
1月中旬といえば、「なんで毎月入力作業をしておかなかったんだ!」と過去の自分に文句を言う時期です。そう、確定申告の準備期間です。昨日はただひたすらPCと向き合う1日でした。まだまだ終わりません。

そんな中、衆議院選挙は1月27日公示2月8日に投開票日とのことで。期間が短すぎる。任期満了してくれよ・・・。総理への信託は選挙じゃなくて支持率で判断してくれ。(大統領選じゃないんだから)国会では決して通らないのに選挙になると大多数の政党が「消費税減税」訴えている意味不明さがあるのにそれが大きな争点のように報じないでほしい気持ち・・・。ニュースの時間はテレビの前でぶつくさ言いまくっているわたし。統一教会の話も何処へ!選挙漫遊、1日でもできるだろうか。

先日とあるブックオフに行って、「あー、わたし、本を読みたいんだなー」と改めて感じた。(何を今さらと思うかもしれませんが心の底から「改めて」感じました。)

最近はあまりにも「いやな言葉」を浴びすぎて、やんなっている。政治家のその場しのぎの言葉、大統領が発する暴力的な言葉、SNSでの冷笑的で人を見下した言葉。言葉がいやな雰囲気を纏う。戦争中には「本当じゃない言葉」がどんどん蔓延する。絵の中でさえも、嘘をつく。(大本営のニュースや、戦争画家の絵みたいに。)そうして自分たちが望む情報だけが鵜呑みにされ、「本当の言葉」が影を潜めていく。

わたしはなるべく本当で、重くて、実存する言葉は文学の中にあるのではないかと思って、じっと探した。ブックオフなんで、コミックセットが可笑しいくらいに並んでいた。「うわあ」と思うタイトルの本やトンデモな本も当然のように鎮座していた。そういう時はいちいち顔を顰めて通る。しかし奥の方には人文書もそれなりに入っていて、「日本人の何たら」みたいなどこ向けなんじゃいというようなプレートを文化人類学の本たちが追いやっていた。広い店内をぐるぐる回って詩集を探してみたが、あまりなかった。わたしはハンセン病療養所長島愛生園で暮らした近藤宏一さんの随筆・詩が収録された『闇を光に』、渋谷陽一さんによる宮崎駿さんへのインタビュー集『風の帰る場所』(ロッキング・オン版)、『銃・病原菌・鉄』上下巻(330円だったのでつい買ってしまった)、『BASARA』(全24巻、2200円くらいだった)を買った。

ああ、なんだか、文学を読むことで自分にこびりついた「いやな言葉」を剥がすことができそうだと思った。本で抵抗できるような、そういう売場にするぞ、と、今さらながら今年の抱負とする。

📚新入荷&今週の1冊

問いつめられたおじさんの答え(いがらしみきお / 石原書房)
子供に聞かれたら困るその質問、おじさん=いがらしみきおが答えます。「webちくま」(筑摩書房)の人気エッセイ連載の書籍化。牟田都子(校正者)、辻山良雄(書店「Title」店主)、穂村弘(歌人)などなど、各界の大人たちからの書き下ろし質問への回答を併録。問いつめられたおじさん、めっちゃくちゃ面白いです。

しょうゆさしの食いしん本おかわり 2(スケラッコ / 竹書房)
スケラッコさんのしょうゆさしの食いしん本シリーズ新刊!おでん!バインミー!ラムの餃子!美味しそう、試したい、お腹減った!のくり返し!心がホクホクしていきます。スケラッコさんの描く食べ物の話はスパイスや薬味もたくさん出てきてたのしいです。料理好きの人・食べるのが好きな人に絶対おすすめ。

なnD 12号
年1回発行、編集者/デザイナーが、その時々の関心や縁から集まったテキストやインタビューを編む雑誌『なnD』(なんど)12号。モノ・ホーミーさん、碇雪恵さん、潟見陽さんなどお世話になっている方々が並ぶなか、今号、編集の森田さんとのご縁で寄稿させていただきました。ぜひ読んでくださったらうれしいです。

パタパタどうぶつえん(岡田善敬 タケウマ=絵 / ブロンズ新社)
タケウマさんが描く動物たちが絵本に!ゆっくりパタパタ、すばやくパタパタ、どうぶつたちがうごきだす!みじかいページをパタパタじぶんでうごかし、絵本を読むよろこびをからだじゅうで味わう。そんなたのしくて不思議な体験ができる「パタパタえほん」シリーズです。

全国47都道府県を行脚する作家/編集者・徳谷柿次郎さんの頭の中を書き出したような日記のようでエッセイのような感情の断片集。ワードプレスの独自ドメイン配下、アイキャッチ画像なし、SNSシェアボタンなしのストロングスタイルの「クラフトインターネット」で書き続けた日記がベースとなっています。

"プラットフォームやアルゴリズムに疲弊した現代において、あえて手間暇をかけ、自分の「土地」×「ドメイン」を耕し、特定の誰かに向けた手触りのある発信を取り戻す運動"を続ける柿次郎さん。ゴリゴリのメディア編集者出身である柿次郎さんが紙の出版に回帰していき、出版レーベルまで立ち上げることによって、オルタナティブな出版(=本をつくる)という営みが生まれてくるのだろうと予感します。柿次郎さんの感情の断片は刺激的で、思考疲れ気味(または思考停止気味)の脳みそを活性化させてくれます。感情と感情をぶつけたくなる。

この辺りの話をもっと聞きたい!!ということで1月末には当店でもロングセラーの『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』の著者ヤマザキOKコンピュータさんの新刊『お金信仰さようなら』が刊行になるので、お二人のトークイベントを開催することになりました!きっと面白い時間になりますので、ぜひご参加ください!!!

イベントの告知画像です。クリックするとチケットページに飛びます。

イベントの告知画像です。クリックするとチケットページに飛びます。

📚TOUTEN BEST ( 2026.1.5-2026.1.18 )

日々のあわあわ(寺井奈緒美 / リトルモア)
オノマトペに誘われて、身のまわりのアレコレに目をやると、日常はとってもオモシロイ!ちょっと落ち込んで、少し笑って、変なものに目を奪われ、奇妙な空想に救われて。寺井奈緒美さんの新刊は47のエッセイと短歌にくわえて、オノマトペをテーマにした〈あわあわ短歌〉32首も収録。特典付きサイン本は完売しました。

中高年シングル女性(和田靜香 / 岩波書店
「中高年シングル女性」当事者でもあるライター・和田靜香さんがあらゆる立場の当事者の方たちに取材をし続け、編み、 性差別的な社会の欠陥や問題点を提示した1冊。DV 被害など、過酷な状況を生き抜いてきた人たちの声や非正規雇用の 理不尽な制度によって大変さに直面している人の切実な声も書かれています。本チャンネルを観て購入いただいた方もいらっしゃってうれしい。

あなたがいたから 45の独立書店をめぐる旅(Bleu et Rose)
2024年11月、映画パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録した評論集『あなたがいるから』をはじめての自費出版で刊行した相田冬二さんが、同書を扱っている全国の独立書店を訪れ、そこで感じたことを主観的に綴った独立書店エッセイ。当店のことも書いてくださっています。相田さんの言葉を通して、改めて自分の店を眺めることができる。人のフィルターを覗けるのは、なんて楽しいことなんだろうと思う。はじめての本屋に入る時のどきどき感が詰まっていて、本屋好きには絶対おすすめの1冊です。

夏がとまらない(藤岡拓太郎 / ナナロク社)
現在店内1階にて開催中の「藤岡拓太郎商店」にて、よく売れている1冊!まさかの『たぷの里』抜き!手ぬぐい、ステッカー、ポストカードも人気です。ほんとう笑ってしまう。じわじわ残る。あのクセを買い求めている人がたくさんいることにスキップしたくなる。サイン本もあります。店頭ではたぷみくじ、ぜひ引いていってくださいね!

👀展示&イベント情報

【26.1.9~24】絹 豊松りく合作展「指先の青」
"2017年春、上京先の寮で出会ったふたりの、ことばと絵の合作展。絹は言葉をつむぎ、豊松は絵をえがく。お互いの作品から着想を得て新たな作品をうみだす。まるでアーティスト同士の【文通】のような試みです。"

フェア情報【26.1.6~1.31】藤岡拓太郎商店ギャグ漫画家・藤岡拓太郎さんの漫画と絵本とグッズのお店「藤岡拓太郎商店」が店内1階にてオープン。サイン本や手拭い・ステッカーなどのグッズに「たぷの里」のお御籤「たぷみくじ」、来場特典フリーペーパー「拓太郎おすすめの本と映画100」などもご用意しています。ぜひお越しください!

藤岡拓太郎商店 ギャグ漫画家・藤岡拓太郎の漫画と絵本とグッズのお店 by ナナロク社

藤岡拓太郎商店 ギャグ漫画家・藤岡拓太郎の漫画と絵本とグッズのお店 by ナナロク社

【26.1.23】READING GHOSTS
金曜日の夜営業の時間にひっそりと現れる「READING GHOSTS」。ただ読書をする時間を共有する場所です。20:00からの読書会「たたかわないビブリオバトル」のテーマは、「循環する文庫本」。みなさんの蔵書に眠っている文庫本はありませんか?もう読まない本、自分には合わなかった本など、文鎮化した文庫本を新しい居場所に循環させましょう。

【26.1.29】 『わたしを夢に見てください』刊行イベント「日韓の文学をクィアに読み解く」
著者のキム・メラさんが来日! 対談相手として、ジェンダーおよび日本近代文学研究がご専門の飯田祐子先生(名古屋大学教授)をお迎えし、日韓の文学を「クィア」という視点から読み解いていきます。本イベントでは、作品の背景や創作の動機に加え、日韓それぞれの社会や文学の文脈のなかで、クィア/フェミニズム文学がどのように読まれ、語られてきたのかについても掘り下げていきます。韓国文学に関心のある方はもちろん、クィア文学やフェミニズム、現代社会について考えるヒントを探している方にもおすすめのイベントです。

【26.1.31】第3回 川勝徳重トークショウ
『漫画 湯布院奇行』(講談社)の刊行を記念して、著者の川勝徳重さんをお招きしてトークイヴェントを開催します。『漫画 湯布院奇行』は燃え殻さんの小説を基に劇画化された作品で、制作にまつわるお話を伺います。また、川勝さんの運営する「セミ書房」より先日発行された亜蘭トーチカさんとの共著『林静一漫画術』についてもお話をして下さいます。今回も本田さん企画です!

【26.2.20】ヤマザキOKコンピュータ×徳谷柿次郎トークイベント「パンク/ヒップホップから学んだ二人のローカル出版編集会議~わたしたちはバラバラで生きてもいい!~」
長タイトル!兵庫で出版社・穴書を立ち上げ今月末『お金信仰さようなら』を出版するヤマザキOKコンピュータさんと長野で出版レーベル・風旅出版を立ち上げ『編集の編集の編集!!!!』、『いきなり知らない土地に新築を建てたい』など続々と出版を続ける徳谷柿次郎さんのトークイベント!!!!この時代に出版を行うこと、地方に移住をして起業をすること、……それぞれパンク/ヒップホップに影響を受けインターネット人間からアナログ出版に走り出した二人の考えや精神性、生き方・働き方がたっぷり聞けるイベントになると思います。絶対絶対絶対面白い組み合わせですので、ぜひお越しください!

【26.2.20、3.18】施設図書館もん・つっちーの出張星読みと選書
今年もやります!つっちーさんの星読み。星読みとは、その人が生まれた瞬間の星の配置をもとに、性格・才能・人生の流れをひも解く手法のひとつ。客観的に自分を見直すことができて、ふっと肩の力が抜ける時間を過ごせるひとときとなるといいなと思います。ぜひご参加ください

【26.2.26】 『昭和の少年』(風媒社)刊行イベント「嘘つき社会と嘘つき稼業」
昭和の僕ら、どこへゆく―。銀河鉄道999、漫画誌ガロ、ビートルズ、ウクライナの街角……。ふいに語りかけてくる記憶が、いまを、未来を照らし出す。懐かしくも痛切な言葉のかけらたち。毎日新聞(東海)好評連載「そうの日うつの日」「昭和の少年」に、書き下ろし4 編の痛快質疑応答集「いろいろな質問」を収録した『昭和の少年』が名古屋の人文社会書籍出版社・風媒社より刊行されました。刊行を記念して、諏訪哲史さんのトークイベント&サイン会を開催します。ぜひご来場ください。

☕️AFTER TALK

1/16で5周年だったのでSNSで毎年のごとく感謝の気持ちをお伝えしたら、ワインやクッキー、お花や花器など色々といただきまして、けっきょくお伝えするよりもいつももらうもののほうが大きくなった気がしてしまう。本やコーヒーなどを買ってくださることで、本当に支えられております。

あと1年半で借金完済するので、7周年企画みたいなのは考えたいですね。10周年企画になるかもしれませんが。それも無事、続けることが叶えば。続けられるようにいろんな方面でがんばらねば。たのしくがんばります。まずは投票だね。

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。

#NOW READING 『いきなり知らない土地に新築を建てたい』(徳谷柿次郎 / 風旅出版(株式会社Huuuu))

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