TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #100

ほぼ隔週火曜にお送りするニュースレターです。
toutenbookstore 2026.02.03
誰でも

#100 INDEX

  • HELLO

  • 新入荷&今週の1冊

  • TOUTEN ベスト (2026.1.19-2026.2.1)

  • イベント情報

  • AFTER TALK

🗳️HELLO

こんにちは。2月8日投開票。私は期日前投票に行きます。時間ない〜!

・高市早苗首相「円安で外為特会ホクホク」 為替メリットを強調(日経新聞)
「ワオ……」と思った方も多かったのではないでしょうか。円安が止まらないことで物価は上がり続けて家計を直撃しているというのに、この発言。有事発言の時もそうですが、高市さん、不用意で危うい発言が多いなという印象があります。解散表明では「国論を二分するような大胆な政策」を行うと発言していて、中身もないままその信を問われても、と戸惑うし、こんな豪雪で死者も出ている中、短期間で855億円かけて選挙をして(そのお金があればできたことがたくさんある)、怒りが先に湧くんですがそれでも選挙に行かないといけないのも腹立たしい。つくづく有権者丸無視されているな〜〜〜〜と感じます。それでも高い(と言われている)高市政権の支持率を考えるときに読んでおきたいnoteをシェアします。

パターナル(父権的)な政治ではなく、個人のあらゆる選択の自由を奪わない政治を望ましく思います。

同性婚だってそうです。人権の問題。マリフォーさんが各党比較を出してくれています。
・【衆院選2026】各政党の同性婚についての政策まとめ
原発についてやエネルギー政策についてはFoE Japanが詳しく出しています。
・<#衆院選2026>各党マニフェストを比較!【原発・エネルギー編】~各党の特色は? 昨年との違いは?
みんなどうやって投票先を決めているのかな、そういう話をシェアする会が振り返る会であってもよいかも。

ついつい選挙トークが長くなってしまったのですが、29日は韓国文学『わたしを夢に見てください』の刊行イベント「日韓の文学をクィアに読み解く」がありました。youtubeで見れますのでぜひ!

性的マイノリティの恋愛が悲劇的に描かれることが多いなか、(それは差別であるとあとがきにも触れられている)この小説の暖かさにフォーカスを当てたトーク内容でした。愛のあるまなざしとユーモアが魅力に溢れている、ぜひ読んでほしい作品です。

クィアな登場人物と家族との関係性を物語の中で意識されているか、という質疑応答のキム・メラさんの回答は、今思い出すだけでも目頭が熱くなります。質問者の方の率直な質問もとても良かったです。

だけど大事なことは、わたしにとって大切な人から認めてもらうことだけではなくて、どんな姿であれ、どんな関係であれ、共同体やその社会がその人の性的指向であるとか他の理由によって差別してはいけないということです。それは両親から存在を認められるかどうかという話ではなくて、当然認められるべき権利だと思います。
キム・メラさんの回答より

政治のニュースで鬱々としていた中で、じわりじわりと、心に水をやるような時間でした。素晴らしい機会を、本当にありがとうござました。

📚新入荷&今週の1冊

とある都市生活者のいちにち(植本一子)
日記ブーム到来!の最中、日記からエッセイに舵を切った植本一子さんの久々の日記本。『それはただの偶然』『ここは安心安全な場所』という2冊のエッセイ集を出した、この一年に並走する、制作中の心境を綴った1冊です。2冊のエッセイ集を読んだ方はもちろん、文章を書くこと、本を作ること、都市で暮らす自営業者の謎の生活が気になる方にも、ぜひチェックしてください。

スペクテイター〈55号〉にっぽんの漂泊民(エディトリアル・デパ-トメント)
かつてこの国には、社会の枠の外側でひっそりと、しかし確かな意志をもって自由に生きた「漂泊民」と呼ばれる人々がいた。
彼らはいつ、どこから現れ、どのような道を歩んだのか。
個人の行動が可視化され、管理が加速する現代において、定住を拒む「漂泊」という生き方は、いかなる意味を放つのか。
日本の歴史と民俗を辿り、現代人が失った精神の根源を掘り下げる、あらたな旅への案内。

小説家のトリ説 初級編(吉川トリコ / ミモザブックス)
過去最高に親切な「小説家になるための解説書」。誰にも聞けない創作のお悩み、新人賞応募の疑問にキャリア19年の人気作家・吉川トリコさんが答えます。新人作家、作家志望者の間で話題を呼んだ匿名質問サービス・マシュマロでのQ&Aを書籍化。実用的な構成の学び方から参考になる関連書、モチベーションの保ち方までお役立ち情報をたっぷり紹介します。あなたの創作ライフがぐっと豊かに楽しくなる一冊です。

地域の私生活99 非首都圏アンソロジー(ランタン、omyo/オミョ、ブックプランパン、ブルキッド、Sanho 具本媛=訳 / サウザンブックス)
この街が憎い、だけど好きにもなりたい韓国の地方都市でサバイブする女たち。5つの地方×5人の作家で綴る唯一無二のコミックアンソロジー。5つの都市から、函入りで刊行。

\📚今週の1冊📚/

もくじ
「河童と鬼」ながしまひろみ
「川」大橋裕之
「出涸川日記」コマツシンヤ
「鼻子とトモくん」寺田燿児
「四途ノ川のダツエ」死後くん
装画 竹浪音羽装丁 漆原悠一(tent)

1階にて展示がスタートしました。漫画誌『キーホルダー2号』展。
大阪・FOLK old book storeさんのPOTATO PRESSが発行する漫画誌『キーホルダー』2号目です。2号目は川が出てくる「川」漫画がテーマ。なんていいテーマ!!!!

一つ一つの作品がしっかり面白いのに、じっくり咀嚼する瞬間が何度もある。不思議と全体的に「多面性」というテーマを感じたのは、川の存在が多様なものであるということの表れなのかなと思いました。川は流れるもの、分断するもの、生命力のあるもの。ヒュッてなったり爆笑したりじんとしたり、豊かな漫画体験を味わえる素晴らしく楽しい1冊です。素晴らしすぎてキーホルダー展をすぐ申し込みました。昨日はFOLKの吉村さんが設営に来てくださり、あの漫画いいよねトークをたくさんできて楽しかったです。自分が漫画誌を作るなら、という妄想(吉村さんは現実に作っているけれど)で盛り上がりました。原画だけでなく、貴重なZINEやグッズも販売しています。ぜひお越しください。

そして今週土曜は「鼻子とトモくん」を描いた寺田燿児さんが在廊されます!『DRAMATIC』原画展でも好評だった似顔絵ならぬ似飯絵をされるとのこと!(私は前回金山ブラジルコーヒーのアジフライ定食を描いてもらいました。嬉しい。)申し込み不要ですので、お気軽にリクエストください🎨

📚TOUTEN BEST ( 2026.1.19-2026.2.1 )

わたしを夢に見てください(キム・メラ 吉良佳奈江=訳 / 花伝社)
女性であること、レズビアンであること、信仰と家族、植民地の記憶、そして生と性の解放――死後もなお恋人の夢に寄り添おうとする女性や、韓国で妊婦が見るとされる「胎夢」を描き、幻想の光をまといながら鮮やかに映し出される現代韓国の姿。2024年「若い作家大賞」を受賞し、いま韓国で最も注目を集める新世代の作家キム・メラによる、〈夢から始まり、夢で終わる〉クィア短編集。

そいつはほんとに敵なのか(碇雪恵 / hayaoki books)
ZINE『35歳からの反抗期入門』の碇雪恵さんの新刊エッセイ。人のことも、政治のことも、小さな違和感も、ついつい知ったふりをしてしまうことはありませんか。よく知りもしない他人にラベルを貼ってしまうこと、イラっとした相手の言動と同じことをしていたこと、思い当たる点がありどきりとする。不快だから悪魔化するのではなく、相手を知ろうとすること。自ら問いを投げ続けることが分断に抗う方法のひとつなのかも。その実践がこの本には書いてある。超おすすめです。

東京・鎌倉旅日記(藤岡拓太郎)
1月31日まで開催していた「藤岡拓太郎商店」でよく売れたZINE。藤岡拓太郎さんが2025年2月に東京・鎌倉をデンゼル・ワシントンと共に旅した3日間の日記です。道中での出来事や本屋さんめぐりの様子をお楽しみください。

お金信仰さようなら(ヤマザキOKコンピュータ / 穴書)
・どれだけの資産があれば人は幸せになれるのか?
・売れないものには価値がないのか?
・経済成長すれば私たちの暮らしは豊かになるのか?
金融界のみならず、国内外のパンク・シーンや多種多様な地下カルチャーを渡り歩いてきたヤマコンさんがそこで培った独自の視点でひとつひとつの疑問を解き、貯蓄でもなく、選挙でもない、新しい選択肢を提示する。20日夜にはトークイベントも開催します!ぜひ!お越しください〜!

👀展示&イベント情報

2F展示室【26.1.30-2.14】在本彌生『Lithuania, Lithuania, Lithuania!』(アノニマ・スタジオ)刊行記念展
『Lithuania, Lithuania, Lithuania! 』(=『リトアニア リトアニア リトアニア!』)は、世界を旅する写真家・在本彌生さんが今いちばん惹かれる場所であるリトアニアに何度も足を運んで撮影した、遠い国の日常が自分と重なっていく写真集です。自然と自由を尊ぶリトアニアの風景、歴史、暮らしの断片を収めた美しい収録作品をご覧いただける特別な機会となります。写真パネルの展示のほか、額装作品の受注販売もいたします。皆さまのお越しをお待ちしております。

1F展示情報【26.2.3-2.28】漫画誌キーホルダー第2号展
POTATO PRESSレーベルの漫画誌『キーホルダー』第2号・特集「川」の刊行を記念して、「漫画誌 キーホルダー第2号展」を当店1階にて開催。毎回異なる作家・テーマで発行予定の『漫画誌キーホルダー』。装画を担当している竹浪音羽さんの作品、特集「川」に参加しているながしまひろみさん、大橋裕之さん、コマツシンヤさん、寺田燿児さん、死後くんさんによる原画や書籍、グッズを展示・販売いたします。ぜひご来場ください!

1F展示情報【26.2.3-2.28】『帰りに牛乳買ってきて』(柏書房)重版記念ミニ展示
ふたりで楽しく暮らすということを等身大で描きながら、社会から押し付けられる「ふつう」を可視化する、生きる自由を肯定してくれるコミックエッセイ『帰りに牛乳買ってきて』。今回は重版を記念して、ミニ展示を開催します。フェア開催店でしか読めないおまけ話の展示あり、サイン本もあり!です。ぜひお越しください!

2F展示室【26.2.21-3.7】杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト原画展「住まいという私小説 」
実在の住まいを取材して描いた400点以上のイラストと綿密なルポルタージュにより住人の生き方に肉薄する『ホーム・スウィート・ホーム』(杉本彩子著/工作舎刊)は、「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025」にもノミネートされた話題作です。本展では俯瞰イラストをはじめとした20点以上の原画の他、描き文字入りの特大プリントも展示します。原画の繊細な色合いやタッチをご堪能いただき、楽しい文字入りプリントと見比べながら、さまざまな暮らしのかたちに思いを馳せてみてください。トークイベントも開催します!リンクより詳細ご確認ください👀

【26.2.20】ヤマザキOKコンピュータ×徳谷柿次郎トークイベント「パンク/ヒップホップから学んだ二人のローカル出版編集会議~わたしたちはバラバラで生きてもいい!~」
長タイトル!兵庫で出版社・穴書を立ち上げ今月末『お金信仰さようなら』を出版するヤマザキOKコンピュータさんと長野で出版レーベル・風旅出版を立ち上げ『編集の編集の編集!!!!』、『いきなり知らない土地に新築を建てたい』など続々と出版を続ける徳谷柿次郎さんのトークイベント!!!!この時代に出版を行うこと、地方に移住をして起業をすること、……それぞれパンク/ヒップホップに影響を受けインターネット人間からアナログ出版に走り出した二人の考えや精神性、生き方・働き方がたっぷり聞けるイベントになると思います。絶対絶対絶対面白い組み合わせですので、ぜひお越しください!

【26.2.20、3.18】施設図書館もん・つっちーの出張星読みと選書
今年もやります!つっちーさんの星読み。星読みとは、その人が生まれた瞬間の星の配置をもとに、性格・才能・人生の流れをひも解く手法のひとつ。客観的に自分を見直すことができて、ふっと肩の力が抜ける時間を過ごせるひとときとなるといいなと思います。ぜひご参加ください

【26.2.23】"まち"をよりセーフにするための「アクティブ・バイスタンダー講座」〜モヤモヤする場面にどう介入するか? ”おみやげZINE付き”講座&ワークショップ~
主催:NAGOYAアクティブ・バイスタンダー講座実行委員会一同
たとえば、「その場にいる」だけのあなたが、わざとコーヒーをこぼすだけでもハラスメントを止めさせる力をもっているとしたら、どうでしょう。 できるかもって思いませんか?アクティブ・バイスタンダーとは、ハラスメントや差別の現場に居合わせた人(第三者)が、さまざまな方法を用いて、ハラスメントが起きないようにしたり、起きているハラスメントが続かないようにしたり、被害を受けた人に寄り添ったりするといった行動や人のことを指します。アクティブ・バイスタンダーの視点を共有し、みんなの安心を守るためにできそうな、小さな行動を一緒に考える会です。ぜひご参加ください。

【26.2.26】 『昭和の少年』(風媒社)刊行イベント「嘘つき社会と嘘つき稼業」
昭和の僕ら、どこへゆく―。銀河鉄道999、漫画誌ガロ、ビートルズ、ウクライナの街角……。ふいに語りかけてくる記憶が、いまを、未来を照らし出す。懐かしくも痛切な言葉のかけらたち。毎日新聞(東海)好評連載「そうの日うつの日」「昭和の少年」に、書き下ろし4 編の痛快質疑応答集「いろいろな質問」を収録した『昭和の少年』が名古屋の人文社会書籍出版社・風媒社より刊行されました。刊行を記念して、諏訪哲史さんのトークイベント&サイン会を開催します。ぜひご来場ください。

☕️AFTER TALK

先日、本チャンネルで「発送」をテーマに本屋lighthouse・関口さんと双子のライオン堂・竹田さんとトークしました。一気に100人に発送とかはしたことないので、ひたすらやってみたい。無になる瞬間に浸ってみたいな、と思いました。もともと出版物流の会社出身なので、こういう話はテンションが上がります。日販のダンボールの良さを共有できたの久しぶりで嬉しい。どうすれば破損が減るかという話もまたシリーズ化してやってほしいなと思います。笑

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。

#NOW READING 『お金信仰さようなら』(ヤマザキOKコンピュータ / 穴書)

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