TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #67

ほぼ隔週火曜にお送りするニュースレターです。
TOUTEN BOOKSTORE 2024.10.01
誰でも

#67 INDEX

  • HELLO

  • TOUTEN BEST (2024.9.16-9.29)

  • TOUTEN PICK UP

  • EVENT INFOMATION

  • AFTER TALK

・HELLO

【はじめに】県民有志の方々の署名です。賛同する方はぜひ署名&拡散をお願いします!▶︎:愛知県はイスラエルとの事業連携をやめてください!Aichi-Israelマッチングプログラムの中止を求めます #NoTechForApartheid【一次〆切は今日まで!!!】意見の送り方も載ってます▶︎リンク

こんにちは。
10月になりました。そろそろ長袖が着たい気分ですが、まだ半袖……。衆院選や名古屋市長選でバッタバタな秋になりそうですね。選挙ライターの畠山さん大忙しだろうな……と思いながらニュースを見ています。

冒頭に記載した通り、愛知県にイスラエルとの事業連携の中止を求める署名の第一締切が本日までになっています。(このニュースレターを読んでくださっている方はすでに署名をしている方もいるかもしれませんが、大切なことなので……!)国際法違反のジェノサイドを続けるイスラエルと事業連携を続けることは、虐殺に目をつむる行為そのものです。人権を蔑ろにした経済性なんてありえないと、私は思います。ずっと思ってる。

・TOUTEN BEST (2024.9.16-9.29)

29日に金山ブラジルコーヒーで開催された、いちやなぎ×坂口恭平ライブにて、出張販売&受付をしました。坂口さんが歌った魔子がとても良くて、自分の中のものをシンプルに差し出すような表現にグッときておりました。バンドセットバージョンのいちやなぎさんも最高でした〜。『その日暮らし』もどっさりと売れて、店頭用にもサイン本を作っていただきましたのでぜひこの機会に!

現在2階の展示室で開催中の「漫画誌キーホルダー展」。キーホルダーに見立てたブックデザインも素敵です。ひとつのテーマですが、作家さんごとのノスタルジーが感じられる漫画誌です。こういう本が作れることに憧れを感じました。展示は10月5日まで!デジタル画が多い時代、原画自体が貴重ですし、生原画は興奮します。素敵グッズもたくさん揃えましたので、ぜひお越しください!

本屋を始めてみるとこんなに飽きない商いがあるのか……といつも思うのですが、ブラジルコーヒーのKさんと話していた時にやっぱり喫茶店も飽きないそうで、どの業種なのかはその人の性質がありつつも、商いとは飽きないということなのか?!と思ったり。(ただの駄洒落言いたい人にみたいになってしまった。)

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」。くどうれいんさんの日記本。入荷した分はすっかり減ってきて、残り数冊。追加は重版後になるかも……?

“誰もがハッピーなアワーを過ごす権利がある、それを忘れないようにする。ちょっと酔っている、でもまだ普通に歩ける。”作家・小山田浩子さんのお昼ご飯の食エッセイ。小山田さんの目に見えるもの、見えないものを観察する視点が光る、私小説的1冊です。サイン入りで入荷しています。

・TOUTEN PICK UP

『未整理な人類』(インベカヲリ☆ / 生きのびるブックス)
"世界は「意味不明」でできているーー
路上の怪文書から、不幸の手紙まで。なぜ人は、理屈でわりきれないことに熱中するのか。
鋭い観察眼とブラックな笑いで現代社会を斬る、異色ノンフィクション。"

写真家でノンフィクション作家のインベカヲリ☆さんの最新エッセイ集です。人間のわからなさについて興味の視線を注ぐインベさんの視点はとても面白くて、他者への想像力を広げてくれる。(というか他者おろか自分のこともわからないことだらけだよね、ということを教えてくれる。)

先月から内沼晋太郎さん主宰の本チャンネルの中のコンテンツ「#今日発売の気になる新刊」の聞き役を務めております。初のインタビューでは『未整理な人類』を取り上げました。インベさんにインタビューをするにあたり、再読も含め、インベさんの過去の著書を読んだのですがどれも面白くて面白くて。読みすぎてインベさんとオンライン対面した時「うわ〜!本物のインベさんだ〜!」と、めちゃくちゃ緊張しました。笑
ぜひお聞きください〜!

EVENT INFOMATION

展示情報

【24.9.21-10.5】漫画誌 キーホルダー展POTATO PRESSレーベル初の漫画誌『キーホルダー』の刊行を記念して、「漫画誌 キーホルダー展」を開催。貴重な原画のほかに、オリジナルグッズや著者グッズやZINEも販売します。●参加作家●スケラッコ、黒木雅巳、カシワイ、奥田亜紀子、花原史樹(敬称略)

NEXT...【24.10.11-10.16】茅本千冬個展「三稜鏡」
イラストレーター・茅本千冬による個展「三稜鏡」。三稜鏡(プリズム)を通した光のような色とりどりのイラストを展示します。

イベント
【24.10.5】TOUTEN おしゃべり CLUB
「虎に翼」についてわいわい気軽におしゃべりする「TOUTEN おしゃべり CLUB」を開催します。ノンカフェインの紅茶とお茶菓子を用意します。残り1枠!

【24.10.6】『きょう、ゴリラをうえたよ』『イマジナリー・ネガティブ』刊行記念「水野さんと久保さんの言語と認知科学とetc...の話」
世にあふれる子どものいいまちがいから言語習得の豊かさを本にした、ゆる言語学ラジオの水野さんと、前回の著作『推しの科学』から一転、霊感商法、オレオレ詐欺、陰謀論などネガティブな側面から認知科学の概念「プロジェクション」を考察する研究者の久保さん。現地チケットは完売しましたが後日配信チケットは販売中です!面白くなる気しかしないお二人のお話。ぜひご注目ください👀

【24.10.19】Think Public 民藝読書会
公共空間や人との関わり、暮らしについて考え発信するThink Publicが主宰の「民藝読書会」が今年も開催。テーマは「そのマインドは現代へと通ずるのか」、本は『わかりやすい民藝』(高木崇雄)。予約制にはなりますが、お気軽にご参加ください!

・AFTER TALK

23日まで愛知県美術館で開催されていた展示「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」がとても良かったです。(会期はすでに終了しています……いつもぎりぎりで観に行っている気がする。)

椅子の機能は、座る姿勢を支えるというだけにとどまらない。権威の象徴として表されることもあれば、安楽や拘束のための道具となることもあり、また複数が寄り集まることでコミュニケーションの場を生み出すこともある椅子。椅子は多くのデザイナーや建築家の創造性を喚起する究極のテーマであると同時に、アーティストにとっても魅力的なモチーフとなってきた。
https://artexhibition.jp/exhibitions/20240711-AEJ2193955/

椅子の「座る」という機能から逸脱し、あらゆる意味性を捉え思考に揺さぶりをかける。現代アート、好きだなあと思わされる展示でした。たくさんの椅子が集まって吊るされている作品があって、一見ひとつの調和した円に見えるのだけれど、外側に脚が突き出ていて攻撃的な雰囲気を纏います。これは非常に閉ざされたディストピア的コミュニティを表現していて、印象的な作品の一つでした。(ミシェル・ドゥ・ブロワン氏の彫刻作品「樹状細胞」)どんなコミュニティの他者にも椅子を差し出せるような人間性を持ちたい。

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。

#NOW READING 『地平 2024年 10月号 』(地平社)

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