TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER #76

ほぼ隔週火曜にお送りするニュースレターです。
TOUTEN BOOKSTORE 2025.02.11
誰でも

#76 INDEX

  • HELLO

  • TOUTEN ベスト (2025.1.27-2025.2.9)

  • 新入荷&今週の1冊

  • イベント情報

  • AFTER TALK

⛄️HELLO

【はじめに】【愛知県議会提出のため、〆切は2/24です!】県民有志の方々の署名です。賛同する方はぜひ署名&拡散をお願いします!▶︎:愛知県はイスラエルとの事業連携をやめてください!Aichi-Israelマッチングプログラムの中止を求めます #NoTechForApartheid【受付中!】意見の送り方も載ってます▶︎リンク

2階にて開催中の「『男らしさの広告観察』パネル展」が好評です。皆さんが貼ってくれる感想や『みんなの「男らしさ」の広告観察』も面白く読ませてもらっています。

「ただ、おじさんがいる」のはよくあるのに「ただ、おばさんがいる」は見たことないという発見や、街を見下ろし高みにいる"デキる男・「成功」した男"を表す「背景高層ビルおじさん」など、広告から社会を読み取る広告観察。今日は写真研究家・小林美香さんのレクチャーイベントがありました。小林さんの鋭い観察眼・ハントした広告の数々のお話に場は盛り上がり、参加者の皆さんからの声もたくさん聞くことができました。広告が映しだすものが社会であると思うと辛すぎる。男性の表象はスーツで、「デキる男」にならないとダメだとされ、お金を稼ぐものとして描かれやすい。もっと多様な大人の男性はいるはずなのに、その世界ではロールモデルはあまりにも少ない。それに気づき、おかしいよね、って思い話せる場を増やすこと。ほぐしていくことが生きやすい社会を作っていくのだと信じたいと感じた時間でした。

今日から「パレスチナとつながる写真展PROJECT マクルーバ」もスタート!「パレスチナを訪れたことがある」という一点でゆるくつながる友人、知人の集まりからスタートしたプロジェクトです。訪れた時の写真を地域ごとに分けて展示。たくさんの枚数をお送りいただいたので、1階、2階と全体に貼っています。ある日の街並み、晴れの日のパーティーの様子、市場の様子。今のガザのことを思いながら、数年前のパレスチナの写真を眺めます。住んでいる場所が奪われようとし、破壊され、人も文化も存在しなかったかのように攻撃をされることの理不尽さ。アメリカの大統領の傲慢で暴力的な発言に怒りが湧きます。

ザハラさんの写真。「アイスクリーム店「Kazem」。アイスは全てお店で手作り、本当においしい。もう2度と食べられないのだろうか… 」とコメント。2023.5.18撮影。

ザハラさんの写真。「アイスクリーム店「Kazem」。アイスは全てお店で手作り、本当においしい。もう2度と食べられないのだろうか… 」とコメント。2023.5.18撮影。

📚TOUTEN BEST (2025.1.27-2025.2.9)

・読点magazine、増補版(TOUTEN BOOKSTOREオリジナル)2021年5月にクラウドファンディングのリターン用に制作し配布した『読点magazine、 特別版』に、開業1年後からスタートしたニュースレターの文章と、本屋ができてからのコラムを追記した増補版です。まだまだよろしくお願いします!

・会社と社会の読書会(畑中章宏、若林恵、山下正太郎、工藤沙希、コクヨ野外学習センター、WORKSIGHT=編 / 黒鳥社)
自律協働社会のゆくえを考えるメディア「WORKSIGHT」が、民俗学者の畑中章宏を招いて会社と社会を考える読書会を開催。『学問のすゝめ』から『ブルシット・ジョブ』、自己啓発から不倫まで、246冊の本とともに「日本の会社」という謎に迫る対話集。

・ジェンダー目線の広告観察(小林美香 / 現代書館)
2階のパネルを企画した小林美香さんの単著。広告と社会というのは両輪なのだと思わされます。コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、バリエーションの少ない「デキる男」像。公共空間にあふれる広告を読み解き、「らしさ」の呪縛に抵抗する1冊。展示を興味深く感じたらおすすめ!

・ドロップぽろぽろ(中前結花)
『好きよ、トウモロコシ。』著者の中前結花さんの初めての私家版エッセイ集。過去の作品に加筆し仕上げたもの5編と、書き下ろし6編を収録。「ぽろぽろこぼした涙の記憶」がテーマ。涙が流れるのは悲しいときだけじゃない。中前さんのエピソードの語り口に思わず笑ってしまうこともしばしば。あとがきは当店に来てくれた日のことを書いてくださったそうで、嬉しい。

・ガザとは何か(岡真理 / 大和書房)
中日新聞にて「名古屋の本屋でパレスチナ問題を考える 熱田区「とうてん・ブックストア」入門から文学まで30種」という記事タイトルで取材いただきました。『ガザとは何か』を買いに来てくれる方もいて、知ることからはじめてほしい、と思いながら署名のチラシを渡したりもしました。

📚新入荷&今週の1冊

・頭蓋骨を散歩する(モノ・ホーミー)
モノ・ホーミーさんが夏頃より、日課として書いていた四行詩のなかから選んだ17篇に17点の鉛筆画を添えた詩画集。詩をひとつ選び、絵を描き、ひとつ選び、絵を描くという散歩のような方法で制作されています。ページを捲るごとにクルクル回る本。読めば伝わる不思議さです。

・ソラリス 上下巻(森泉岳土 / 早川書房)
ソラリス――この静謐なる惑星は意思を持った海に表面を覆われていた。心理学者ケルヴィンは、惑星の謎を解明するべく派遣されたのだが……。人間を超える知性とのコンタクトは可能なのか?静謐な漫画を描く森泉岳土さんが傑作古典を余すことなくコミック化。

・[増補]お砂糖とスパイスと爆発的な何か(北村紗衣 / 筑摩書房)
ミス・マープルの本当のすごさや、新時代のディズニーアニメの悪戦苦闘。見たい映画とドラマと本と舞台がどんどん増える、フェミニスト批評集がついに文庫化。書き下ろし「どうもありがとう、パメラ・アンダーソン」を含む、型にはめない、はまらないものの見方を教えてくれる批評6本を増補。

・WORKSIGHT[ワークサイト]26号 こどもたち Close Encounters with Kids
江戸末期の異邦人はなぜ日本を「こどもの天国」と呼んだのか?民俗学が捉えてきたこども像とは?プロによるこどもへの「聞き書き」から、こどもを魅了し続ける「怖い話」の話、なぜかこどもが好きなモノに迫るブックリスト、『育児の百科』と保育運動の思想まで。大人にとって最も身近な他者、「こども」に出会い直す一冊。

\📚今週の1冊📚/

『こっち向いてよ向井くん』完結に合わせて、漫画家・ねむようこさんの20周年記念パネル展を開催しています!ねむようこさんといえば『午前3時の』シリーズを高校の時に読んでドキドキした思い出……。完結とのことで『こっち向いてよ向井くん』一気読みしたのですが、めっちゃくちゃ面白かったです。「『男らしさの広告観察』パネル展」の時期にぴったりの漫画だな、とも。内面化された社会の声に縛られずに、目の前にいる人と対話を続けていくことがあらゆるコミュニケーションの一歩目ということを向井くん通じて肝に銘じながら読んでいました。向井くんの妹・まみんとパートナー・元気の二人のパートナーシップについても、夫婦別姓の話とか出てくるんですが、結婚制度のモヤモヤについてもリアルだし、それをよく言葉にして、対話にして、漫画にしてくださいました、という。もう一巡しよう。これを機にぜひまとめ買いしてほしい作品ですっ。

👀イベント情報

2F展示情報【25.2.1-2.15】 『「男らしさ」の広告観察』パネル展 @TOUTEN BOOKSTORE「デキる男」の典型、ロボットのように量産される男性……街中の広告における男性中心主義に紐付く「男らしさ」の描写の数々。ジェンダー視点で注目することで浮かび上がる歪な社会構造について考えるパネル展です。

1F展示情報【25.2.11-3.1】パレスチナとつながる写真展PROJECT マクルーバ
Don't stop talking about Palestine!パレスチナで生きる人々のことを写真で伝え、共に生きることを模索するマクルーバさんの写真展。店内5箇所に写真を展示しています。ぜひお越しください。

1F展示情報【25.3.7-29】『ORDINARY AHIRU LIFE.』
言葉のないショートストーリーAHIRU LIFE.の巡回展です。「なんでもない日常に、ごく自然な態度でそこにいるアヒルたち。彼らのさりげなさをゆったりと味わってください。」

イベントアーカイブ配信中!【25.1.25】大原扁理×服部みれい トークイベント「自分を大切にできないときのすごしかた」
近年、セルフケアやセルフラブといった言葉が一般に認知され、誰にとっても「自分を大切にすること」が当たり前になってきました。これはおふたりの近著「シン・ファイヤー」や「自分を愛する本」でも、重要なテーマになっています。そのいっぽうで、生きていると、どうしても自分を大切にできない時期ってありませんか?そういうとき、 私たちはどういうふうに過ごせばいいんだろう?そんな大原扁理さんの疑問から、この企画がはじまりました。ぜひお申し込みください👀🌟

イベント【25.2.22】つながらないお話会(主催:えのもと)
つながりのない人たちが集まり、つながりが あるのか/ないのか わからないお話しや、本当か/そうではないかも わからないお話しをして、そして、つながらないまま解散する。そんな刹那的なことを楽しむ会です。予約不要です。

イベント【25.2.22】TOUTEN BOOK CLUB 「シン・ファイヤー」ゲスト:大原扁理
TOUTEN BOOK CLUB、大原扁理さんと『シン・ファイヤー』について話す会です!大原扁理さんは25歳のとき、東京郊外で週休5日・年収90万円の隠居生活を始め、思いがけずFIREを達成した人。本書を読んだ感想、自分のライフスタイルや思ったこと、生きることの不安などなど、みなさんとお話ししてみませんか?ぜひお気軽にご参加ください

イベント【25.3.1】写真展「私たちが見たパレスチナ」トークイベント ゲスト・金城美幸
マクルーバさんの写真展「私たちが見たパレスチナ」にあわせ、トークイベントを開催します。ゲストはパレスチナ難民の故郷の記憶や、追放・占領下でのパレスチナ人女性の語りについて研究している金城美幸さん。マクルーバからは村上麻衣さんと矢野可奈子さんがご登壇。個々人の経験/語りから見たパレスチナの歴史について話し、考える会になればと思います。後日アーカイブ配信もあります。ぜひ!

イベント【25.3.15】TOUTEN CINEMA CLUB
ドキュメンタリー映画の魅力を深掘りし、みんなで"読んでみる"イベント。今回は東日本大震災の津波で流されてしまった陸前高田の住宅兼店舗の種苗店を自力で立て直し、営業を再開するかたわら、「不得手」という英語を使って自らの被災体験を書き記し自費出版する佐藤貞一さんを追ったドキュメンタリー映画「息の跡」がテーマです。未視聴でも参加できる内容です。たのしみ!

☕️AFTER TALK

確定申告を早く終わらせてスッキリしたい……の時期です。がんばるぞう。(最近アフタートークまで息が持たないッッッ)

それでは、まだまだ大変な世の中ですが、好きな飲み物を飲んで、ご自愛しつつ、今週もそれぞれの読書時間をお過ごしください。

#NOW READING 『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』(伊藤聡 / 平凡社)

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